ANA国内線【PR】

2012年5月18日(金) 舞台版 海辺のカフカの感想

こんにちは。
もうだいぶ日が経ってしまいましたが、
埼玉県与野本町の彩の国さいたま芸術劇場で
村上春樹の小説『海辺のカフカ』の舞台版を観てきました。

『海辺のカフカ』は私が読書好きになる、きっかけの作品
でした。私は高校一年の夏にこの作品を読むまで、
自分が本を読める人だと思っていなくて、
中学校の朝の読書の時間でも、本のページを広げる
ことしかできなかったんです。

ところが、親が買った『海辺のカフカ』の文庫本を
いざ読んでみたら、結構長めのこの本を二日ぐらいで
読めてしまったんです!!。それもすごくおもしろかった。

それから、自分は本を読むことができると気づいて、
簡単な本から徐々に読む本を広げていって
今日に至ります。ですので『海辺のカフカ』は
私にとって特別な意味のある作品なのです。

舞台化されるという話はだいぶ前から知っていたのですが、
公演がいつから始まるのかを全く知りませんでした。
それから、ネットや新聞等で公演日程や評判を知り、
チケットを取りました。

原作は何回か読んでいますが、本当になにもかもが忠実に
再現されていました。そういえば、あのシーンは
出てこなかったなと
思ったものは一つ(空から魚が降ってくる
場面)ありましたが、
上下巻1000ページの内容がほぼ不足なく、
約3時間の舞台にぎっしり詰め込んでありました。

出演者の配役もイメージピッタリですし、
場面の目まぐるしい変化も、ミステリー的な要素も
全てが見事に舞台化されていました。
原作と比べて違和感は全くなかったです。
あらゆる面で、『海辺のカフカ』の作品としての
奥深い包容力や、むき出しの臓器そのものような
生々しいヒリヒリ感も再現されてました。

初の舞台鑑賞でしたが、 生で人が演じている迫力、
発せられるものが 直に届いてくる感じはすごく刺激的でした。
小説を読む場合は文字を追いながら、登場人物の
表情や感情を自分という装置でイメージしているのですが、
舞台だと出演者が役をイメージして演じているものを
受け止めるという形になりますが、生の人間から出る言霊と、
そこに込められた情熱や切なさを受け取るのはとても生々しい
芸術体験だなと思いました。

記憶があいまいで
ちゃんとしたレポじゃないかもしれませんが、
書いてみます。

原作は主人公のカフカサイドと中田さんサイドのエピソードが
交互に展開していくのですが、その場面の入れ替わりを
演出道具が入ったガラス張りの箱を黒子が動かすことで
再現していました。ものすごくお金のかかっているであろう
素晴らしい演出でしたね。


ストーリーの概要を説明するには私には
力不足ですね。感想的なものしかかけないです。

主人公のカフカが家出をして、高松に向かうために乗ったバスが
サービスエリアに停まって、カフカが休憩しているときに
佐藤江梨子さん演じるさくら(答えは明かされませんが、
カフカと生き別れになった姉ではないかという
疑惑のある人物です)という女性が彼に話しかけてきます。
さくらのしゃべりはまさに寸断なく放たれるマシンガンのような
ものなんですよね。勢いよく言葉を紡ぎながらも、カフカに対する
気づかいの言葉も忘れない。そんなさくらの話しぶりに口下手な私は
憧れてしまいましたね。さくらに対してはカフカからの突然の連絡を
受け入れたり、カフカの解しがたい言動も受け入れる
やさしさには胸を打たれました。

後は舞台ということもあり、一個一個のセリフ
に重みが加わってました。村上春樹特有の比喩とかも
改めて演者の熱が入ったセリフとして聴くと、比喩は実際にその状況
体験しなくても、比喩があらわす世界に連れて行ってくれるんだなと
言う実感が胸に染み渡りました。

主人公の一人でもあるナカタさんは、小学生の頃
戦時中に女性教師の故意ではない暴力によって、
それまでは神童的な存在だったのが、記憶を失って
読み書きもできなくなってしまったという経緯のある老人なのですが、
彼と高松の(カフカの家出先の高松にある)甲村図書館という
ところに住む佐伯さんという女性が
出会い、お互いに役目を終えて死んでしまうシーンが物語の後半に
あるのですが、そのシーンがとても切なかったです。
お互いに過去の不幸なことがきっかけで、
自分の半分が損なわれてしまった人同士なのですが、
それを自覚しているがゆえの痛みが
セリフや佇まいから伝わってきて、
観てるだけで生々しい痛みを感じましたね。

具体的にはこのくらいしか書けないですね。
でも、舞台ってすごくいいと思いましたよ。
演者の気がすごく伝わるんですよね。
映像を介在しない生の声とか動きは、
皮膚に直接刺激が来るような感覚がありました。
大好きな作家である村上春樹の世界を
また違った媒体で堪能できて、
舞台というフォーマットならではの
生の人間観を味わえたのが刺激的でした。

# by kaze0929 | 2012-05-26 23:49 | その他 | Trackback | Comments(0)

エレファントカシマシは続く


こんにちは、スカリョ―です。
本日は、ROCKS TOKYOですね。
宮本浩次名義でのステージということで
どんな内容になるか、非常に気になります
行かれる方、楽しんできてくださいませ。

ふと思ったのですが。エレカシの一番の危機は
トミの病気を除けば、(レコード会社との)最初の契約切れ
だったのかなと思います。
最大の危機の渦中でもメンバーはみんな前向きだった
ということが、今現在までエレカシが続いている
理由なのかなと思います。
最初の契約切れの時点で、エレカシは
過去に一度も売れたことがなかったので、契約切れを
きっかけにバンド自体が終わってしまう可能性も
あったと思うんです。

「奴隷天国」でファーストアルバムのような
バンドサウンド回帰を狙ったものの、
実際に出来上がったものは、予想と違ったもので
宮本浩次も後に「寒々しさが漂っている」と語るように
満足のいく出来ではなかったんですよね。
この時期にはすでに契約切れの可能性が
伝わってきていて、浩次にとっても
大きな挫折であったと思います。

でも「東京の空の」レコーデイングの時は、
その先に希望を感じられたんでしょうね。
作品自体が開かれたものですし、ある種の
行き詰まりを経験したエレカシが、
危機的状況のなかで、
これまで以上に作品然とした
傑作を作り上げたと。


契約切れが確定しているにもかかわらず、
成ちゃんなんかはこの時期に結婚して子供が生まれ、
石君も真似して結婚をしたりとか、普通だったら
考えられない行動をとっています。
当時の給料8万円すら、途絶えてしまうであろう
状況なのに。
「東京の空」でのレコーディング時に
その先に希望を感じられる手ごたえがあったんでしょうね。

その時期を振り返った宮本浩次の発言を引用します。
【だからその『東京の空』って、まあ「この世は最高!」って曲やあの辺の曲では、かなりそういう、自分なりに、客観性を持った、自分なりに考えたPOPSみたいなのに近づける努力が見られていますね。あの歌とかは、“この世がどうにもならねえことは誰でも知ってる、それでもやめられねえ、やめられねえよ、殺されるまでは!”みたいなこと言っちゃてて、割と突き放して、自分自身も突き放して、“もうわかったよPOPミュージックってのは”みたいなところまで、“さあみんなでドーンと行こうぜ!”って言ってる人がいて、だいぶこう、音楽を背負って立たなければ食っていけないし、生きていけないんだっていうことに、ちゃんと気づいていくって感じがやっぱありますよね。】(宮本浩次スペシャルインタビュー
―エレカシ自選作品集を語る! http://www.elephantkashimashi.com/release_sp/interview_3.htmlより引用。)


この発言からは当時の浩次の変わらなくてはという自覚が感じ
られますし、それまでの観客不在のライブパーフォーマンスも、
94年の野音では観客に対して現在のようなフレンドリーな
向き合い方をしています。そういった如実な変化をメンバーも
感じ取っていたからこそ、契約切れという事実を
飛び越えるくらいの強い希望を感じられたんでしょうね。


実際に契約を切れてから、宮本浩次以外のメンバーが
バイトを始めたのも、「ミヤジの作る曲は本当に
素晴らしい。信じてやっていけば大丈夫」という
絶対的な信頼があってこその行動だったんだと思います。
一度も売れたことがないなら、今後再びメジャーのレコード会社と契約できる
かどうかも怪しいのではないかと私だったら思ってしまいますが、
その後のブレークまでは予測できなかったにしても、
3人はミヤジを信じてやっていけば大丈夫だと
実直(ピュア)に信じていたんだと思います。
その後エレカシは小さなライブハウスへの
出演や、浩次が「悲しみの果て」や「四月の風」などの
デモテープをレコード会社に持ち込んだりといった
地道な努力を経て、一年半かけてメジャーに
復帰し、一気に大ブレークを果たします。

売れたことのないバンドの契約切れという状況を、
乗り越えたということは、メンバーを
非常にタフにする出来事だったと思います。

浩次以外の3人にとっては、フロントマンを
信頼してやってきたことがようやく報われ、
浩次にとっても、契約切れになってもバイトをしながら、
ずっと自分を信じてついてきてくれたメンバーに
ようやく示しがついたという思いがあったんだと思います。
はっきり口にはしなくてもメンバー間にはものすごく
太い信頼感があるんだと思います。

だからそれ以降のあらゆる危機も、
バンドがなくなってしまうかもしれないような危機を乗り越えた
彼らにとっては、それ以下の危機でしかなかったのではないかと思います。

やっぱ、り私にとってエレカシほど「この4人」でなくてはと
思うバンドはいません。

「この4人」であることを感じさせる瞬間はとても胸を揺さぶります。
「明日への記憶」のPVでのコットンクラブのステージに向かう瞬間の
4人の顔がちらっと映るシーンや「ワインディングロード」のPVでの
道を歩いていく浩次に、誰もが無関心な情景が続く中で、
大サビの部分で石君、成ちゃん、トミだけが後ろを振り返り
浩次を見つめるシーンも。

全くまとまりがないですが、エレカシに関しては
これからもずっと見続けていけるのではないかと
安心を抱いております。

# by kaze0929 | 2012-05-26 11:51 | エレファントカシマシ | Trackback | Comments(0)

ミスターチルドレン 2012年5月23日 東京ドーム

行ってまいりましたよ、ファン歴9年目で
念願の初生ミスチル。
幸せで胸いっぱいです。
席は二階の一塁側でしたが
中央寄りの右で比較的前の方の位置であったので
結構見やすかったです。メンバーも米粒程度ではなくて、
人形ぐらいの大きさには見えました。

1.エソラ
オープニングの映像が流れている時点で、
ライブ用のイントロが流れ始めて、
「ああ『エソラ』が始まる!」と興奮がジワジワ大きくなっていきました。
一曲目から、桜井さんも、ナカケー(ベース)も、田原さん(ギター)も
ステージ前方の特設花道まで来てくれました。
桜井さんに煽られ、サビ前の「ウォー!」も
サビの「オーロックミーベイベートゥーナイト」も
大声で歌いました。

私にとっては、今回が初東京ドームでしたが
大きな会場にはそれだけの特別感があるといいますか
4万7千人のミスチル愛の波動がビッシビッシと
充満していて、今ここにしかないと思えるような、
圧倒的なものが溢れていましたね。
それを一曲目から感じました。
ドームにはドームにしかない良さがありますね。

2.箒星
二曲目はこの曲でした。
桜井さんの驚異的な足の速さを
生で観て強烈に実感させられました。
花道の中央あたりから
ステージの中央に戻るまでのスピードが
速すぎです!!

この曲もきれいなメロディで
アップテンポなので文句なしに盛り上がります。
「目を瞑っても消えない光  夜空に託した祈り
今日もどこかで光ってる 誰の目にも触れない場所で
悪いことばっかり見つけないで 僕ら一緒に探そう」
とか
生だと歌詞がよりスーーッと心に入ってきますから、
どうしてこうも、時代や人の心にフイットする歌詞を
書けるのだろうなと改めて思います。
曲の終わりあたりで、桜井さんがジャケットを
脱ぎ捨て、水色のVネックT姿に。

3.youthful days
おなじみの「ワンツーワンツー」ではなく
「ワンツーワンツースリーフォー」から始まりました。
青春を感じる曲ですね。演奏頻度の高い曲ですけど、
初ライブなので、なんでも嬉しいです。
イントロを聴くだけで青春という言葉が浮かんできます。
陳腐だけど、自然と屈託のない笑顔になれる幸せな
時間を過ごせました。大サビでは田原さんの
渋いコーラスも聴けました。

4.LOVE
かなり意訳ですが
「どうもありがとうーー!。
東京ドーム。
完全に温まっているみたいなので,
もう何も言うことはないです。
でっかいでっかいLとOとVとEが
この会場を
埋め尽くすことを願いつつ、
この曲をやりたいと思います。」
という
風に言っておられました。

生で聴くと余計に甲高くてハスキーで
かわいい声だなと思いました。
まぎれもなく生の桜井和寿だなと思いました。
これを聴いて桜井さんのこの時のMCでのしゃべりかたは
浜田省吾に似ているなと思いました。
影響を受けた人に、
自然と似てくるものなんだなと。
 
 曲も素晴らしかったです。田原さんのイントロのギターも
温かい感じで、耳にずっと残っていますし、
桜井さんのやや張り上げて気味に歌う高音の響きも
清涼感にあふれていて心地よかったです。
浮気の歌なのに、そんな感じがしないのが
またミスチルらしいなと思います。
この曲では口パクしながら、幸せの絶頂に
浸ることができました。

6.GIFT
序盤の方に、この曲を持ってくるだなんて!、
20周年のお祭り感をすごく感じる曲順でした。
とにかく曲の引き出しが多いというか、
層が厚すぎるというか。

「地平線の先にたどりついても
新しい地平線が広がるだけ
「もうやめにしようか」自分の胸に聞くと
「まだ歩き続けたい」
と返事が聞こえたよ」という
2番のBメロの「まだ歩き続けたい」の部分に
より強く感情を込めて歌っていました。

桜井さんの歌は生で聴くと
技巧としての歌唱じゃなくて、
歌を投げかけてコミュニケーションを取るような
パフォーマンスだと思いました。

 最後は「一番きれいな色ってなんだろう
一番光ってるものってなんだろう
僕ら抱きしめる 君がくれたGIFTを
いつまでも音の奥で
ほら 光ってるんだよ
光り続けんだよ」
と「歌ってくれました。


7.Everything(It’s you)
「LOVE」、「GIFT」と来て「Everything」だなんて
 見事すぎて恐ろしい流れだなと思いました。
原曲バージョンだったので、ロックなバラードでした。

「 世間知らずだった少年時代から 自分だけを信じてきたけど
心ある人の支えの中で 何とか生きてる現在の僕で 弱音さらしたり 
グチをこぼしたり 他人の痛みを 見て見ないふりをして
幸せすぎて大切な事が 解りづらくなった 
今だから 歌う言葉さえも見つからぬまま
時間に追われ途方に暮れる」

このあたりの歌詞を聴いたら涙がボロボロ溢れました。禊じゃないですけど、
歌詞のような思いが自分にもあってそれを洗い流してもらった気がします。

「他人の痛みを 見て見ないふりをして」歌詞には
「見て見ないふり」はいけない、事実を知ったうえでそこには干渉しないことを
選んだという意思があればいいけれども、
見ているはずなのにそれをなかったことの
ように扱うのはよくないなと、生でこの歌を
聴いて思いました。音楽は人生の教科書だなと思います。
愛してやまない先生なら真っ白な気持ちで対峙できますし、
熱心に話を聴けますから。桜井さんのギターソロは情熱的で
堪らなかったです。楽器の音っていいですね。


8.デルモ
ここから桜井さんはここで豹柄のジャケットを羽織りました。
MCで「みんなに早く姿を見せたくてジャケットを後ろ前に着てしまいました。
数々の名曲をお送りしていますが、自分で言ってしまいました。
この曲は名曲と言えるのかな? 女の人の曲です。男性も、
女性も、その中間に位置する人も、
自分の中にいる『デルモ』を
見つけてください」という感じだったかな。

「Everything(It’s you)」のカップリングで、
かなりマニアックな曲ではありますが、名曲です。
曲を聴く前はデルモってなんだろうって思ってました。
トマトケチャップのメーカーみたいだなとか。
モデルの歌です。
ジャジーな感じのピアノといい、
歌詞のさみしさあふれる感じといい
とても沁みました。映像もモデルが
社会の中で孤独にサバイバルしているような
イメージのものでした。


9.End of the day
最初は桜井さんのアコギのカッティングから始まりました。
ギターのコードが少し「another mind」に似ている音だったで、
この曲だとは思いませんでした。
生演奏だと肉体的な感じがして、
激しい曲になりますね。

10.終わりなき旅
桜井さんが花道に来て「この曲はミスターチルドレンの
曲でもあるけど、 みんなの曲でもあるから、一緒に歌ってほしいです」
という風に言ってくれました。
一番は桜井さんのエレキと歌だけでサビは一緒に
大声で歌いました。二番からはバンドも加わりました。
二番もサビの後半は観客が歌いました。
「誰の真似もすんな 君は君でいい。
生きる為のレシピなんてない…ないさ!」

生で聴くと余計に心に突き刺さります。

大サビは「息を切らしてさ 駆け抜けた道を 
振り返りはしないのさ。ただ未来へと   
未来へと 夢を乗せて…」
と歌ってました。
ライブという言葉通り歌が今まさに生きているというか
生っていう感じをすごく味わいました。自分も大声で歌って、
歌詞を噛みしめて。ライブDVDは散々観てきましたが、
初めて文字通り「生」のライブを経験して、
そこで初めて生の空気感や熱量、
人間の体と心のそのままの感じとかは
その場でしか感じられない物なんだなと、
そのことを実感しました。


11.Dance Dance Dance
「printing」の音も入ってましたね。
イントロが鳴った瞬間に、
突き上げるような花火が爆発して、
ウオーーーっとなりました。
この曲はかっこいいとしか言えないですね。
サビの振り付けもぎこちなくやってみました。
えげつない歌詞の曲なのに一体感が生まれるのが
スゴイです。

12.ニシエヒガシエ
『Dance Dance Dance』からのこの曲という流れは
「I LOVE U」ツアーの時と同じですね
 原曲アレンジの爆発力はすばらしい。
「この指とまれ」では指を突き上げました。
 「張り付けの刑になったって 明日に向かって進んでくんだって
ただじゃ転びやしませんぜって 非常事態ってやつも歓迎です
ニシエヒガシエ必死で猛ダッシュです」

という歌詞は、今の時代にふさわしすぎる歌詞
ですね。投げやりになるというわけではなく、
不条理の上を
行くようなタフさを求めていきたいものです。

13.フェイク
ライブバージョンのイントロはかっこいいです。
「この手が摑んだものは
またしてもフェイク」の「またしても」の歌声からは心からの落胆
というような印象を受けました。

14.365日
導入の映像が素晴らしかったです。
原発を保有する国の数や、金融危機の損出額という
世界規模の数字の話から、「君」ていう一人の人に向けた
歌が始まるのが、見事な伏線になっていて、
歌の世界に入り込めました。
今までライブDVDなどで見た時はあまりいいと思わなかった
映像の素晴らしさを感じました。
桜井さんは黒ジャケットでインナーは赤のTシャツに
着替えていました。


15.くるみ
この曲から「盛り上がりがすごいことが、
酸素が薄いことからわかる。より酸素の薄い
花道の先端まで行って、皆様とお近づきになりとう
ございます」というMCの後、2009年のドームツアーと
 同じように花道にバンドのみなさんが来てくれました。
私の席だとカメラマンさんが撮影のために座るスタンド
が邪魔でかえって見えなくなってしまうんですが!、
歌や演奏はより近くで聴けるので、それはうれしかったです。

「ねえ」……(しばらく間をあけて)、「ねえ」……(しばらく間をあけて)
という焦らしがあったうえで「ねえくるみ」と歌い始め
一番は弾き語りで演奏してくれました。
距離感の近いあったかい演奏でした。

この辺りでメンバー紹介があってJENは「顔で歌うドラマー」と
紹介されてました。

16.Sign
大好きなこの曲も聴けました。
これこそ、まさに語りかけるような
歌い方でした。言葉の一つ一つを噛みしめる
ように(ほかの曲もそうですが)聴きました。
「めぐり逢った すべてのものから送られるサイン」
いいことも悪いことも何かしらメッセージを発し
てるのかな、「君が見せる仕草 僕を強くさせるサイン」
いやらしさがなく素朴なんだけどでも、すごい歌詞だなと
考えて聞いてました。


17.1999年、夏、沖縄
「今回はイントロが鳴ったら、みんながオーーーってなるような
曲ばかりを選曲してきたんですが、この曲はちょっと首を
傾げちゃうかもしれない。山Pのドラマが観たくて
テレビをつけたらミスチルの曲が流れてきたけど、
その曲が何て曲だかわからないという感じ。
94年の夏に沖縄に行った時のことを書いた曲で
それを2012年に、今東京ドームで歌います」
という感じに語ってから
曲に入りました。

この曲も非常に珍しい。「NOT FOUND』のカップリングです。
日記のような歌というか、作品ではあるんだけど他の曲以上に生の歌詞だなと
歌声を聴いて思いました。
素直な歌詞なんですけど、実感がともなっているのがわかる
ので、無邪気に受け止められました。
歌詞のように勤勉に実直に生きたいという思いが湧き上がりました。
「いつかまた
水道橋で歌いたい
あぁきっとまた
東京ドームで歌いたい
」と歌ってくれました。

18.ロックンロールは生きている
メンバーがステージに戻り、
ハードロックなこの曲が始まりました。
音楽ってすごいなと思います、この曲は歌詞もメロディーも
現実を飛び越える力を持ってますね。
闇を見つめつつ希望や戦う術を教えてくれるという意味で、
音楽は本当に素晴らしい教科書だと思います。
ホッとするんですよね。またこういう場所で、屈託のない自分に
なれるんだったら、次の機会まで頑張っていきたいと思えます。

19.Worlds end
これもまた大好きな曲で、
「I LOVE U」っていう高校一年生の時に
出たアルバムの一曲目で何回聴いたか
わからないです。
イントロの音の広がりとか、ドラムベースの脈を
打つようなドドドっていう音が素敵です。

「捨てるのに胸が痛んでとっておいたケーキを
結局腐らせて捨てる
分かってる 期限付きなんだろう 大抵は何でも
永遠が聞いて呆れる
僕らはきっと試されてる どれくらいの強さで
明日を信じていけるのかを… 多分 そうだよ」
という歌詞は、
ミスチルの中でも特に好きな歌詞の一つで、ライブとか観に行ったら
すごく心が満たされて恐いものがなくなるくらい希望を持て頑張ろうと思えるんですが、
時を経るとその煌めきは減退するし、前向きな希望をもらったのに、その後投げやりな
行動をとってしまったりすると、それこそ大事なものを腐らせてしまうことになるんですよね。
ライブとかで感じた幸福な思いや生きてる実感を、無にしないように、ほんの少しでも
それ以前の自分より、これからの自分を前進させられるように、実行をします。

20.fanfare
また、盛り上がる陽性な曲です。
桜井「悔やんだって後の祭り」、観客 「もう昨日に手を振ろう」
桜井「グッジョブ!」というほほえましいやり取りがありました。
いい意味でグチャグチャした音、エネルギーが渦巻いてる感じが
いいですね。

21.innocent wolrd
ポップサウルスの卵をイメージした風船
20個が客席に向かって放たれ、
この曲が始まりました。
生でこの曲なんて、幸せすぎます。
一部は観客に歌わせましたが、ほとんど桜井さんが
歌ってました。
桜井さんの透き通る
歌声も、ベースソロも、ギターソロも
全てが嬉しかったです。
この曲が本編ラストでした。
生で観ても桜井さん常に走り回っていていました、どの曲で
走っていたか書ききれないくらいです。
大人だけど顔が少年だものな。
本編の前半の衣装が水色で、
後半が赤だったので、2001年のポップサウルスが
だぶって見えるシーンが多かったです。


22.東京
アンコールの最初は、
桜井さんがアコギを持って一人で
花道に現れました。
2005年のドームツアーと同じように、
弾き語りで一曲披露する形でした。
MCでは「みんなベスト盤は聴いてくれましたか?」という質問があり
タワレコの試聴器でしか聴いていない私は耳が痛かったです。
「ベスト盤のジャケットになにが写ってるかわかりますか?
精子と卵子なんです。人間の中で一番小さな細胞が精子(micro)で
一番大きな細胞が卵子(macro)なんです。
それに関連して、悪ノリでタマゴを作っちゃいました。
二階の人さわりたかった? ごめんね。
みんなの精子と卵子が、交じり合うと新しい命が生まれるでしょ。」

何となくこんなことを語っていた気がします。

続いて「毎回アンコールの一曲目は僕が一人で出てきて、
みんなにリクエストを募って、それに基づいて曲を選ぶ
ふりをして、あらかじめ用意した曲をやっているんですが、
今回は趣を少し変えまして、ウソです。元々用意している
曲をやります。昨日スカイツリーが開演しましたね。
俺は何もしてないけど。まだ東京ドームができる前に、
父親と一緒に後楽園球場に野球を観に行ったことがありまして
、この場所にはそういう思い出があるんですけど、
その父親も今は他界してしまいまして。
そんな新しいものが次々と生まれて、移り変わっていく
東京という街の歌を歌います。」
おぼろげですが
こんな感じに語っていました。

正直この曲が聴けるとは思わなかったです。
東京ドーム公演以前は「ラララ」という曲を
毎回歌っていたんですが、
東京ドームならではの曲を今回はやってくれました。
大サビのポップの極まりというような転調とか、
歌詞とか格別に愛しい曲なんです。
弾き語りで、花道の先端という近い距離で
聴き手に寄り添う温かい歌を聴かせてもらいました。
アウトロでは口笛とアコギの二重奏で密度の濃い
人肌の温かさがある弾き語りでしたね。

22.彩り
これも定番の一つですが、嬉しかったです。
「ただいま」「おかえり」のコールアンドレスポンスも
ただならぬ仲のミスチルとファンな感じで。

23.overture~蘇生
ここでポップサウルスの花が開きました。
この曲も、ライブDVDで何回も何回も
聴いてきた曲で、いつ聴いてもいいものです。
「カーテンが風を受け 大きくたなびいている
 そこに見え隠れしている
 テレビに目をやる
アジアの極東で 僕がかけられていた魔法は
 誰かが見破ってしまった トリックに解け出した 
 君は誰だ? そして僕は何処?
   誰も知らない景色を探す旅へと出ようか――」
なんて
比喩の力ってすごいですよね。どなたでも経験のあるような
思いも言葉を変えれば、まったくもって新鮮で特別な
ものになるんです

24.祈り ~涙の軌道
「それじゃあ!最後にこの曲をお届けします」という
桜井さんの声から始まりました。
「忘れないで君に宿った光
いつまでも消えぬように見守りたい」
という歌詞が
この日のライブそのものでした。そう思った瞬間は涙が
ジーンと溢れました。「つらいときは、今日のライブを思い出して、
ずっと応援してるから。」というようなライブを通じての後押しを
貰ったなんだなと思います。

エンディングでは「End of the day」(ライブとは歌声が
それから、今日は天気が良かったから洗濯をしてから来てくれた人も、
全然違いますね。CDは作品としての緻密さがありますが、
ライブにはライブにしかない激情の境地
があります)が流れる中
メンバーがステージを走り回り観客に感謝を伝えるいつもの
光景が生で観れました。

最後に桜井さんが「どうもありがとう。今日は平日だから、
仕事を終えてきてくれた人も、学校が終わってから来てくれた人も、
それから、今日は天気がいいから洗たくしてから来てくれた人も、
みんな頑張って
」と言ってくれました。

紛れもなく、一緒に頑張ろうという思いのこもった
「みんな頑張って」でした。たくさんの人の人生に
寄り添う歌をずっと作り続けてきた桜井和寿からしか
発っせられることのないであろうやさしさにあふれた
「みんな頑張って」でした。その時のモニター越しの表情も、
やさしさに満ちた声もずっと忘れることはないと思います。

ミスチルのライブは素晴らしかったです。
他のバンドのライブと優劣がどうとかではなく、
ミスチルのライブにしかない物が確かにありました。

同行者の方も感動が言葉で表しきれない、
こんなにすごいものを見せられて、自分はそれに
ふさわしいだけのものを返せなかった」と言ってました。

幸福感は今までのライブでも一番でしたね。
明るい曲も、暗い曲も、盛り上がる曲も、えげつない曲も
あったんですが、総合的には人の持つやさしさとか光の
ようなものにあふれてました。尖っていても、血にまみれていても
そこにはやさしさが必ずあったと思います。
次のツアーも必ず行きます!。

# by kaze0929 | 2012-05-24 09:50 | ミスターチルドレン | Trackback | Comments(1)

< 前のページ 次のページ >